お知らせ
草加八潮消防局では首都直下地震や通常の消防力では対応が困難な災害に備え、平成29年4月1日に高度救助隊を発足し、5月2日に八潮消防署で発隊式及び「展示訓練」を行いました。
式典
展示訓練
高度救助隊とは、人命の救助に関する専門知識・高度な教育を受けた隊員と高度救助資材を装備した救助工作車で編成される部隊で、県内では8番目の発足となります。同隊は平成18年度から中核市等設置することが定められており、草加八潮消防局では平成28年度4月の消防広域化により管轄人口規模が30万人を超えたことから、従来同署に配備していた特別救助隊を格上げし高度救助隊を発足しました。
区分 |
救助資機材の基準 |
配置の基準 |
隊員の編成 |
特別高度救助隊 |
高度救助資機材と地域の実情に応じてウォーターカッターと大型ブロアー |
政令指定都市及び東京都 |
人命救助の専門教育を受けかつ高度な教育を受けた隊員5名以上 |
高度救助隊 |
高度救助資機材(電磁波探査装置、二酸化炭素装置など) |
中核市又は消防庁長官が指定する消防本部 |
人命救助の専門教育を受けかつ高度な教育を受けた隊員5名以上 |
特別救助隊 |
救助隊よりプラスアルファの資機材 |
人口が10万人以上の地域 |
人命救助の専門教育を受けた隊員5名以上 |
救助隊 |
救助活動に必要最低限の資機材 |
人口が10万人未満の地域 |
人命救助の専門教育を受けた隊員5名以上 |
発隊式では高度救助隊の隊長以下隊員14名一人ひとりに浅井消防局長から隊員章が授与されたほか、草加八潮消防組合管理者である田中和明草加市長、副管理者の大山忍八潮市長らが挨拶し、田中管理者は「近年、想定を超える大規模災害が頻発しており草加や八潮にもいつどのような災害が起きるかわからない。高度救助隊の活動により多くの市民の命が救われることを期待している。」と話しました。また、同隊隊長から「市民の皆様の期待と信頼に応えるべくまい進してまいります。」と決意表明がありました。
発隊式後には高度救助隊員による交通事故により車両内に閉じ込められた人を救助する「交通事故救出救護訓練」や集中豪雨で増水した河川の中州に取り残された人を救助する「中州救助想定訓練」が行われ、日頃の訓練の成果を披露しました。
正・副管理者へ資機材説明
展示訓練
配備場所:八潮消防署
隊員:隊長以下14名
保有車両:救助工作車Ⅲ型1台(平成28年度整備)
車両諸元:車両総重量 11,660kg 長さ790cm 幅230cm 高さ315cm 総排気量6.40L
高度救助隊エンブレム
救助工作車Ⅲ型
車両側面には、左右それぞれに組合市の頭文字「S」と「Y」を配しています。この「S」と「Y」の形と縁取る色は、草加松原の松並木と八潮市を流れる中川の流れをイメージしています。
画像探索機
倒壊建物のわずかな隙間から挿入し、がれきの下に取り残された被害者の捜索が可能な資機材です。先端に高感度カメラがあり、スコープを挿入しモニターで確認、温度測定、音声の受信、ガス検知器による環境測定、空気ボンベによる送気が可能な資機材となっています。
地中音響探知機
振動、音響センサーを使用し崩壊した建物等の下や土砂の下敷きなどで、身動きの取れない要救助者を振動や音で探索して居場所を検知することができます。振動センサーは建物の材料を通して伝わる要救助者の動きや、救助を求める動作により生じるとても小さい震動を電気的に増幅して検出します。音響センサーはスピーカーとマイクが内蔵されており、小さい音をとらえて増幅し、救助隊と要救助者の間で会話をすることができ、録音することもできます。
夜間用暗視装置
暗闇でもわずかな光を増幅できる装置で、鮮明に暗所の状況を確認することができます。小型・軽量化のため片手で簡単に操作ができ、要救助者を探したり、情報収集や監視活動に効果を発揮します。
地震警報器
地震が発生すると本震よりも先に到着するP波と言われる初期微動を素早く検知し、主要動の発生を警告する可搬型の警報地震計です。地盤の震動を監視し、あらかじめ設定しておいた警報レベルを超えると、モニターに震度を表示するとともに、携帯型の受信機により無線で警報を感知します。活動している隊員は、振動や光、音により警報を確認することができます。
草加八潮消防局 警防課警防救助係
電話番号048-924-0967 ファクス番号048-928-8454
ナ
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